「セラミド配合」と聞くと、化粧品としての品質がグッと高まったような、そんな高級感を感じますよね。それくらいセラミドというのは価値が高く、一般的な化粧品では5,000円から10,000円近くの化粧品にならないとなかなか手に入らない印象を持ちます。お医者さんや専門家の方が書いた美容書籍なんかでも「セラミドは保湿の王様」なんて表現されることもしばしば。

しかし、セラミドというのは肌の神秘的な代謝活動の中で生まれる「建造物」です。何を言っているのかとお思いでしょうが、それは読み進めていただければわかります。最後までお読みいただければ「化粧品でセラミドを補給しよう」という安易な考えにはならないはずです。

表皮・角層はレンガとモルタルで構成されている

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角層の構造を美容本なんかではよくレンガモルタルで表現されています。レンガが角質細胞、モルタルが角質細胞間脂質です。

角質細胞はアミノ酸を主成分とした水溶性の保湿因子です。

角質細胞間脂質はセラミドを主成分とした脂溶性の保湿因子です。

この水と油の二つの成分が立体的な建造物のようにレンガ・モルタルという壁になって「保湿」が行なわれます。そしてこの二つの成分は死んだ細胞が3~4日ほどの日時をかけ発酵されることで生成されます。

肌は多少乾燥している方がいい?ふっくらモチモチの肌の仕組みとはでも解説していますが、適正な代謝活動と、仕組みによって細胞は生まれ変わり、キメ細かな肌・そしてこの「保湿の壁」が作られるので、単純にセラミドとアミノ酸を化粧品に含ませたからといって同様の効果が得られるわけではないのです。

「保湿が大事」

と、各メーカーは主張していますが、「保湿」とはレンガとモルタル、水と油、アミノ酸とセラミドという、立体的な保湿の壁が、体内の適正な代謝活動の中で地道に作られるものなので、すべてごちゃまぜの闇鍋化粧品で保湿を行うことは絶対にできないのです。逆に「肌に何かを塗る」ということは、代謝活動を阻害することになるためかえって肌の乾燥を早めてしまうことにもなりかねないのです。