一般的に皮脂量が多い男性に症状が見られた脂漏性皮膚炎について、女性患者が急増しているといいます。脂漏性皮膚炎は確かに皮脂そのものの量が原因であることもいえますが、皮脂を食べてくれる常在菌が機能していないこともその大きな原因であると言えます。つまり、女性にその症状が増えたのは皮脂そのものの量が原因ではないということです。なお、ここでは基本的な脂漏性皮膚炎の症状や対処法については省略し、化粧品が脂漏性皮膚炎を引き起こす理由について解説します。症状等については他サイトでたくさん紹介されていますし、症状がひどい場合はさっさと病院へ行ってください。

化粧品に含まれている防腐剤が脂漏性皮膚炎の原因

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化粧水・美容液・乳液・クリーム・日焼け止め・ファンデーションと、私たちは1日に何種類もの化粧品類を肌に塗りたくります。そしてその化粧品には必ず防腐剤が含まれます。この防腐剤は化粧品の品質を維持するために配合されているものであって、私たちの肌を維持するために配合されているわけではありません。具体的に防腐剤の役割としては、化粧品の中に菌が入り込まないようにして、その品質を維持する役目があります。このおかげで、防腐剤が含まれている化粧品であればワンシーズンどころか3年~5年近く放置していても全く問題なくなりました。特に代表的なパラベンについては非常に強力な殺菌・防腐効果があります。悪いことばかりではなく、その分恩恵も受けているため完全否定するつもりはありませんが、その効果とリスクについて理解しながら使用している方はどれだけいるのかと聞きたくなります。

防腐剤が肌へ与える影響

肌は弱酸性に維持されることで常在菌が棲みやすく、またアルカリ性を好む他の雑菌を寄せ付けません。常在菌は肌荒れやシミ、ニキビの原因となる皮脂・過酸化脂質を食べ、その排泄物が肌を弱酸性に維持することでうまく循環しています。しかし、私たちは日々何かしらの化粧品類を肌に塗布し、防腐剤を満遍なく顔に付着させます。いくら「弱酸性」と謳った化粧品や洗顔フォームを使用したとしてもそれは常在菌が作り出す循環型のものとは明らかに異なります。化粧品に含まれる防腐剤は常在菌を殺し、肌は完全な無菌状態になり次第にアルカリ性へ傾きます。アルカリ性の肌は雑菌が繁殖しやすく、酵母カビを生み出します。まさにこれが脂漏性皮膚炎の原因となるものなのです。

毎日の習慣が脂漏性皮膚炎を作り出していた

毎日のスキンケアによりせっせと防腐剤を顔に塗ることで肌の常在菌が姿を消し、その代わりマラセチアという酵母に似たカビが発生するようになりました。マラセチアは脂漏性皮膚炎の原因菌と言われており、通常の状態(肌に常在菌がいる場合)であればまず起こり得ない症状です。脂漏性皮膚炎は感染症ではありますが、常在菌が棲みついている清潔な肌の方には感染しません。防衛力が少ない小さな子供などが脂漏性皮膚炎にかかった場合、その原因は母親が頬ずりをしたり、そうした環境が近くにあることが考えられます。脂漏性皮膚炎が起こる場所はあるいはです。これに共通しているのは、毎日何かを塗布している場所であるということです。

顔であれば化粧品、頭であればシャンプー・リンス・コンディショナーです。

化粧品で肌がきれいになることは100%ないでも解説していますが、これは脂漏性皮膚炎に限らず、肌荒れやニキビ、あらゆる肌トラブルにも共通して言えることです。症状が起きた時、まず化粧品を疑うことをする方は少ないかもしれませんが、毎日肌に塗っている直接的なものを疑うのは至極当然なことではないでしょうか。症状が起こるとどうしてもいろいろなものを塗るように試したくなるのが人間の性です。男性の脂漏性皮膚炎は顔より頭であることが多く、それが転移して顔に蔓延します。男性の場合は化粧品ではなく「フケ用シャンプー」などを重ね重ね買い替え症状を悪化させてしまうのです。化粧品やシャンプーを変えても症状がおさまることは絶対にありません。まずは病院に行って、症状が緩和したら、何も顔には塗らない生活を送るようにしてください。