「美白のために」

綺麗になりたいという欲、美しさを追求する女性にとって、基礎化粧品によるスキンケアは絶対に欠かせません。しかしその毎日のスキンケアが肌を傷つけているという本末転倒の事実はご存知でしょうか。化粧品を使えば肌は綺麗に「見えます」が、実際に肌が綺麗になっているわけではありません。綺麗に見せることはできるので、私は化粧品そのものを否定しているわけではありません。ただそれを使う者として、効果と副作用については理解しておかなければ、人間がロボットに支配されるSF映画のように残念な結果になりかねません。

美白成分を肌に浸透させるには

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美白成分と言われているものがあります。これが肌の内部に浸透し、メラニンを追い出しシミを消したり、たるみを解消してハリを取り戻したりします。簡単に「浸透」と言っていますが、どのように成分が肌に浸透しているのか正しく理解している方は少ないと思います。もともと人間は皮膚呼吸ではありませんので、お風呂で皮膚が水分を吸収して溺れたり、水を手ですくってそれが手の中に吸い込まれたりはしません。水の粒子が大きいということもありますが、基本的に水分が肌に浸透することはあり得ません。

ここで、それを可能にしてしまっている化粧品類の怖さについて勘付いてほしいところですが、どうしたら各成分を肌に浸透させることができるのか考えてみましょう。

界面活性剤の脅威

乳液やクリームはどうして肌に悪いの?界面活性剤の仕組みや特徴について解説していますが、要はこの界面活性剤が肌の組織を壊し、成分をむりやり肌に浸透させているのです。肌の表面は保湿膜・角層が張られています。このおかげで私たちは外界からの雑菌や異物、化学成分の侵入を防いでいます。しかし界面活性剤はこの保湿膜というドアをこじ開ける力があり、簡単に成分を肌に浸透させることができるのです。従って乳液やクリームを使って肌が乾燥する、ヒリヒリする、という症状は当たり前であり、「安全な乳液・安全なクリーム」など存在しないことが分かると思います。その症状が起こっていない人も、肌そのものは乾燥しているため、化粧品なしでは外に出かけられない化粧品依存に陥ることでしょう。

ここだけ聞くと「界面活性剤最悪~」となりますが、医薬の世界では肌内部に成分を浸透させる目的で軟膏やクリームが処方されることがあると思います。ただこの際は必ずお医者さんや薬剤師の方から「肌が荒れることがあると思います」と言われるはずです。このケースは、肌が荒れることよりも、皮膚病を治すというもっと大きな問題に対する苦肉の策であり、医薬の世界で「副作用がない」なんてものはないのです。薬を使うことのメリットと副作用を両者天秤にかけ、メリットが上回る時だけ薬が処方されます。

ですが、化粧品の場合はどうでしょう。

皮膚病を患っているわけでもなければ、その美白成分で本当に美白になるかどうかもわかりません(実際に、美白化粧品で美白になったという方に今まで会ったことがありません)。健康状態で肌に薬(化粧品)を塗るという行為に私たちは疑問を持つべきです。

ではどうしたら美白になるのか

残念な話ですが、完全にできあがったシミや深いシワを治すことはできません。あるとすればレーザーなどを使った美容手術でしょう。ただ、化粧品で治ることがないということを知っただけでも今後の大きな節約になったと思います。人間の体は化粧品でどうにかなるほど簡単な構造ではなく、日々の生活、特に食事によって構成されるものです。化粧品を使わず肌を綺麗にする食生活で詳しく解説していますが、日本が和食から洋食へ、まさに「急激」に変化したことで、肌荒れ・アレルギー・肥満・メタボ・便秘・加齢臭・口臭・アトピーなど色々と悩ましい問題が襲ってきました。本当に「急に」です。それほど取り沙汰されていませんが、食文化の変化というのは非常に大きな問題です。極端な話をするとアメリカ人と同じ食事をしているのですから。様々な病気や、連鎖的に他の症状を引き起こすことにもなりかねませんので是非見直してみるといいでしょう。